バスドラムのダブル(2連打)が踏めない理由【レッスンブログ】

 こんにちは、サブローです。
 今回はドラムレッスンの中で気づいた「バスドラムのダブル(2連打)」が踏めない理由について一つ発見があったので共有します!

バスドラムの2連打=ダブルを踏むときの足の動きを「ダブルアクション」と言います。
今回解説する「ダブルアクション」はヒールアップ奏法で、「つま先→かかと」という順に意識して踏むタイプのものです。

(キックペダルのダブルアクションについては別の機会に詳しくご説明します!)

サブロー2019

フレーズやテンポによって踏めなくなる

今回の記事内容は、中級者の方に当てはまりやすいのでは無いかと思います。
「基本的なダブルの踏み方は理解しているし、単体だと問題なく踏めているけど、特定のフレーズになると途端に踏めなくなる」
という方などです。今回の生徒さんがまさにそんな感じでした。

どんな場合には踏めて、どんな場合には踏めなくなるのか、生徒さんと色々検証した結果分かったことをシェアしていきます。

実際に苦戦していた課題曲のフレーズ

今回生徒さんが苦戦していたのは上記のフレーズです。
8分ウラにスネアでのバックビートが入っていますので、ノリとしては「2ビート」になります。

バスドラムのシングルとダブルが交互に入っています。

BPM(テンポ)140での16分音符のダブルアクションですので、まあまあ早い動きではあるのですが、今回の生徒さんの場合はこの速さのダブルが踏めないというわけではなく、
この特定のフレーズだけが踏めないということでした。

一緒に原因を探っていきました!

サブロー2019

問題なく演奏できる場合

一見するとこちらの方がバスドラが忙しそうに見えますが、生徒さんはこのフレーズの方が叩きやすいとの事。

サブロー2019

ダブルとシングルの順番が入れ替わったフレーズ

不思議だったのは、シングルとダブルが逆になったパターンだと少し踏めるようになるということでした。

サブロー2019

足を上げるタイミングがポイントだった

上手く踏めるとき

上手く踏めないとき

踏む直前まで足がペダルの上にあり、ペダルがバネの力で上下するタイミングに合わせてコントロールすることができている為問題なくならせていたようです。

スネアを上げるタイミングで早めに足が上がってしまい、ペダルの動きとタイミングが合わず1打目が空振りしているような状態でした。

上手く踏めるとき

踏む直前まで足がペダルの上にあり、ペダルがバネの力で上下するタイミングに合わせてコントロールすることができている為問題なくならせていたようです。

上手く踏めないとき

スネアを上げるタイミングで早めに足が上がってしまい、ペダルの動きとタイミングが合わず1打目が空振りしているような状態でした。

なぜ上げるタイミングが違うのか?

ヒールアップかつクローズでバスドラムを演奏する際には、シングルとダブルでは足の上げ方が異なります。
その関係で足を上げるタイミングも変わってくるのです。

それぞれの動きの違いをややスローで見比べてみましょう。

サブロー2019

シングル

ダブル

つま先でペダルを蹴り、足を上げます。かかとが先に上がります。
落ちる時は足の裏全体が平行に。

一瞬つま先で蹴り上げますが、ほとんど踵(かかと)と同時に上げます。ほぼ太ももを使って足をあげます。
つま先で1打目を鳴らし、再度すばやくつま先を引き上げて、足全体で2打目を鳴らします。

シングル

つま先でペダルを蹴り、足を上げます。かかとが先に上がります。
落ちる時は足の裏全体が平行に。

ダブル

一瞬つま先で蹴り上げますが、ほとんど踵(かかと)と同時に上げます。ほぼ太ももを使って足をあげます。
つま先で1打目を鳴らし、再度すばやくつま先を引き上げて、足全体で2打目を鳴らします。

早めに上げてしまうとタイミングが合わない

それでは元々の課題曲のフレーズの正しい踏み方と、誤った踏み方をややスローで見比べてみましょう。
テンポが早いのでもしかしたら違いが分かりにくいかもしれません。

シングル(1打だけ)踏んだ後に、ダブル(2打)に備えて足が上がるタイミングに注目してみてください。

サブロー2019

正しいタイミング

少し早い

「ドン」と1打踏んだ後に、少しだけ下で待機している時間があるのが分かりますでしょうか?

ペダルの動きとタイミングが合わずに空振りしてしまっています。

正しいタイミング

「ドン」と1打踏んだ後に、少しだけ下で待機している時間があるのが分かりますでしょうか?

少し早い

ペダルの動きとタイミングが合わずに空振りしてしまっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。
スネアのタイミングで早めに足が上がってしまうことが原因でしたが、スネアを叩くタイミングによってはそれも変わってくるかと思いますので、その都度原因を探るのがポイントかもしれませんね。

あくまで原因の一つではありますが、ダブルアクションが上手く踏めない場合には直前の足を上げるタイミングも意識してみてください。

今回の内容が少しでもお役に立てていたらとても嬉しいです!

サブロー2019

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ダブルストロークって何?

 こんにちは、サブローです。ドラマーなら聞いたことがある『ダブルストローク』。独学でなんとなくやっている人が多いのではないでしょうか?
または、人から教わってはみたけどいまいち仕組みが良くわからないし、うまく出来ないという人もいるはず。
そんな方の為にダブルストロークとは何なのかをご説明します。

サブロー2019

ダブルストロークとは?

ダブルストローク
とは?

ダブルストロークは『1回の腕のストロークで打面を2回叩く』のが特徴です。
腕のストロークは1回でも、手首や指など使う部位を分けて素早く2打叩くことでそれが可能になります。

『シングルストロークでは速さが追いつかない』、『ニュアンスが出せない』または『手順的にオルタネイト(左右一打づつ交互に)ではフレーズが叩きにくい』などの場合にダブルストロークを活用します。

3種類の叩き方

パターン1  スピード重視

パターン1
スピード重視

押し付けるように叩く

(プレスロール、バズロール、クローズドロール)

とにかく早く叩きたい時に活用します。3〜5打程度までは物凄い速さで鳴らす事ができます。
ただ押し付けるだけなので難易度は一番低いです。

主に親指と人差し指で(持ち方によっては中指も)ギュッと握り、ヘッドにスティックの先端を押し付けます。
握り具合で1打目と2打目の間隔をコントロールします。

遅いスピードではこのコントロールが難しく、音の粒も揃いにくいです。
テンポに応じてパターン2や3に切り替えましょう。

上記にもあるように「プレスロール」、「バズロール」、「クローズドロール」などと呼ぶことがありますが、これらは主に3打以上叩く場合にこう呼ばれます。

パターン2  パワー重視

パターン2
パワー重視

1打目は手首、
2打目は腕

1打目は手首、2打目は腕

(+指を補助的に)

スピードよりも音量重視、またはタムなどのリバウンドが少ない場所で有効的です。
他にもシャッフルや、ハーフタイムシャッフルなどのビートでハイハットを刻む時に用いることが多いです。

また、ほかの2パターンとは異なり2打目にアクセントを付けやすいのが特徴です。3つのパターンの中では一番スピードを出しにくいです。

1.手首を落とし1打目を鳴らす。音量を出したい場合は腕を使って勢いをつけるが、2打目に備えて腕は落としきらないようにする。

2.1打目が当たったら手首を使って素早くスティックを上げる。

3.上げた手首と残っている腕の高さを利用して2打目を叩く。

パターン3  バランス型

パターン3
バランス型

1打目は腕 or 手首、2打目は指(腕)​

1打目は腕 or 手首、
2打目は指(腕)​

最も難易度は高いですが、2打目のタイミングや音量を指でコントロールできるので、マスターすればかなり便利です。

【音量を出したい場合】

1打目・・・腕を使って打面に向かってスティックを投げるような感覚で叩いてみましょう。叩くと同時に指を開いてリバウンドを利用してスティックのみを上に上げます(これがとても難しい)。手首は上げないように気をつけます。この時2打目に備えて腕は落としきらないように。

2打目・・・開いた指と、残りの腕の高さを利用して2打目を叩きます。

【音量を抑えたい場合】

1打目・・・低い位置でスティックを構えます。腕は動かさずに手首だけを曲げてスティックを落とします、ヒットと同時に指を開いてリバウンドを逃すのは音量を出したい時と同じです。やはり手首は上げません。

2打目・・・開いた指のみを使ってそっと鳴らします。

まとめ

 パターン1は比較的やりやすかったのではないでしょうか。 実はパターン2を習得すると、キックペダルのダブルアクションの感覚もつかみやすくなるんです! ダブルアクションに悩んでいる人もぜひ今一度ダブルストロークを見直してみてください。

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