こんにちは、サブローです。
今回はドラムレッスンの中で気づいた「バスドラムのダブル(2連打)」が踏めない理由について一つ発見があったので共有します!
バスドラムの2連打=ダブルを踏むときの足の動きを「ダブルアクション」と言います。
今回解説する「ダブルアクション」はヒールアップ奏法で、「つま先→かかと」という順に意識して踏むタイプのものです。
(キックペダルのダブルアクションについては別の機会に詳しくご説明します!)
フレーズやテンポによって踏めなくなる
今回の記事内容は、中級者の方に当てはまりやすいのでは無いかと思います。
「基本的なダブルの踏み方は理解しているし、単体だと問題なく踏めているけど、特定のフレーズになると途端に踏めなくなる」
という方などです。今回の生徒さんがまさにそんな感じでした。
どんな場合には踏めて、どんな場合には踏めなくなるのか、生徒さんと色々検証した結果分かったことをシェアしていきます。
実際に苦戦していた課題曲のフレーズ
今回生徒さんが苦戦していたのは上記のフレーズです。
8分ウラにスネアでのバックビートが入っていますので、ノリとしては「2ビート」になります。
バスドラムのシングルとダブルが交互に入っています。
BPM(テンポ)140での16分音符のダブルアクションですので、まあまあ早い動きではあるのですが、今回の生徒さんの場合はこの速さのダブルが踏めないというわけではなく、この特定のフレーズだけが踏めないということでした。
一緒に原因を探っていきました!
問題なく演奏できる場合
2連打が続くフレーズ
一見するとこちらの方がバスドラが忙しそうに見えますが、生徒さんはこのフレーズの方が叩きやすいとの事。
ダブルとシングルの順番が入れ替わったフレーズ
不思議だったのは、シングルとダブルが逆になったパターンだと少し踏めるようになるということでした。
足を上げるタイミングがポイントだった
上手く踏めるとき
上手く踏めないとき
踏む直前まで足がペダルの上にあり、ペダルがバネの力で上下するタイミングに合わせてコントロールすることができている為問題なくならせていたようです。
スネアを上げるタイミングで早めに足が上がってしまい、ペダルの動きとタイミングが合わず1打目が空振りしているような状態でした。
上手く踏めるとき
踏む直前まで足がペダルの上にあり、ペダルがバネの力で上下するタイミングに合わせてコントロールすることができている為問題なくならせていたようです。
上手く踏めないとき
スネアを上げるタイミングで早めに足が上がってしまい、ペダルの動きとタイミングが合わず1打目が空振りしているような状態でした。
なぜ上げるタイミングが違うのか?
ヒールアップかつクローズでバスドラムを演奏する際には、シングルとダブルでは足の上げ方が異なります。
その関係で足を上げるタイミングも変わってくるのです。
それぞれの動きの違いをややスローで見比べてみましょう。
シングル
ダブル
つま先でペダルを蹴り、足を上げます。かかとが先に上がります。
落ちる時は足の裏全体が平行に。
一瞬つま先で蹴り上げますが、ほとんど踵(かかと)と同時に上げます。ほぼ太ももを使って足をあげます。
つま先で1打目を鳴らし、再度すばやくつま先を引き上げて、足全体で2打目を鳴らします。
シングル
つま先でペダルを蹴り、足を上げます。かかとが先に上がります。
落ちる時は足の裏全体が平行に。
ダブル
一瞬つま先で蹴り上げますが、ほとんど踵(かかと)と同時に上げます。ほぼ太ももを使って足をあげます。
つま先で1打目を鳴らし、再度すばやくつま先を引き上げて、足全体で2打目を鳴らします。
早めに上げてしまうとタイミングが合わない
それでは元々の課題曲のフレーズの正しい踏み方と、誤った踏み方をややスローで見比べてみましょう。
テンポが早いのでもしかしたら違いが分かりにくいかもしれません。
シングル(1打だけ)踏んだ後に、ダブル(2打)に備えて足が上がるタイミングに注目してみてください。
正しいタイミング
少し早い
「ドン」と1打踏んだ後に、少しだけ下で待機している時間があるのが分かりますでしょうか?
ペダルの動きとタイミングが合わずに空振りしてしまっています。
正しいタイミング
「ドン」と1打踏んだ後に、少しだけ下で待機している時間があるのが分かりますでしょうか?
少し早い
ペダルの動きとタイミングが合わずに空振りしてしまっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
スネアのタイミングで早めに足が上がってしまうことが原因でしたが、スネアを叩くタイミングによってはそれも変わってくるかと思いますので、その都度原因を探るのがポイントかもしれませんね。
あくまで原因の一つではありますが、ダブルアクションが上手く踏めない場合には直前の足を上げるタイミングも意識してみてください。
今回の内容が少しでもお役に立てていたらとても嬉しいです!
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